オプティマバッテリー取り扱い説明書 

 

このたびは、オプティマバッテリーをお買い上げ頂き有難う御座います。オプティマバッテリーは

工場出荷時に予め充電を行っておりますので車輌等取り付け後直ちに御使用いただけますが

ディープサイクル用途の場合は性能を十分に発揮する為に100%の充電を必要としますので

補充電が必要な時があります。

使用に際してこの取り扱い説明書をお読みいただかないと製品の破壊、

又は人身事故につながる恐れがありますので必ずお読みいただいて大切に保存しておいて下さい。

 

◆取り扱いに際して◆  △注意   △警告   △危険

・火気厳禁:オプティマバッテリーは再結合方式の為、正常時はガスの発生は有りませんがバッテリーケースを

壊したり過充電を行った場合、又は高温にさらされた場合に水素ガス、酸素ガスを発生させる事があります。

安全確保の為バッテリーを取り扱う際には火気、スパーク等にご注意下さい。

又、火中に投入する事もお止め下さい。  

△爆発注意  〇火気厳禁  △高温注意

・破損/分解厳禁:バッテリーケース破損等により内部物質と接触した場合は直ぐに水で洗い流して下さい。

特に目に内部物質が入った時は直ぐに目を水で洗い即急に専門医の診察を受けて下さい。

又分解、改造は火災や爆発の原因になりますので絶対にお止め下さい。

更に破損の原因に成らない為にもバッテリーの持ち運びには付帯のストラップをご使用下さい。

〇分解禁止

・感電注意:ターミナル、ブスターケーブルの取り付けはプラス側(+)より行い、取り外しは

マイナス(−)側より行って下さい。

同時に行ったり、順番を間違えるとショート、感電、システム等の破損の危険があります。

又、固定も確実に行っていただき他の金属部品と接触しないようにして下さい。

尚、その時に用いる工具(スパナ、レンチ、ペンチ等)はテープ等で絶縁処理をした物にして下さい。

短絡事故等によりやけど、引火の危険があります。又、バッテリーの取り付け、取り外しを行う場合は

車輌及び使用機器のスイッチは必ず切ってから行って下さい。

△感電注意   △発火注意

・水場の使用禁止:バッテリーの取り扱いは必ず水、雨のかからない場所で、乾いた手で行って下さい。

感電、短絡の危険があります。    〇水場の使用禁止

 

◆特徴と使用方法◆

OPTIMAバッテリーを完全放電以下(電圧 約11.0V以下)には絶対に低下させないで

下さい。その際は専用充電器におきましても復帰不能になる場合が御座います。

特にセキュリティー装着車の長期放置には御注意下さい。

 

・寿命特性:レッドトップとオレンジトップは完全放電に対して50サイクルの寿命と成っております。

したがって頻繁に深放電を繰り返しますと寿命の減少となります。

イエロートップとブルートップはそれが350サイクルですがこの回数を超えるとやはり寿命の減少となります。

 エンジンスタートでは12000回(200A/3秒間)まで使用可能ですが、使用条件で異なる為

これは目安とし実際には購入先で定期点検を行って寿命が来る前にお取替え下さい。

・使用環境:適正使用温度は−18℃〜+60℃です。この範囲を超えると性能や寿命の低下の原因になります。

・バランス特性:複数の台数での直列及び並列使用は充電や放電において個々の状態のバラツキを生じる為、

寿命の長短や性能の優劣が生じますので出来る限り避けてください。

 

◆メンテナンスについて◆

 

・メンテナンスフリー:オプティマバッテリーは液入り開放型では無い為、横置きで使用しても液漏れの心配がありません。

バッテリー内の反応によるターミナルの腐食はありませんが外的要因の腐食の際は金属表面 の整備を行って下さい。

オプティマバッテリーは全く補水を必要と致しませんので無理にこじ開けたり防爆バルブを開いたりしないで下さい。

防爆バルブに故意に触れる必要は有りません。

 バッテリーの上面が濡れている時はトラブル防止の為、拭き取って下さい。 

・使用環境の整備:オプティマバッテリーが回りの環境により高温に成らない様、換気や熱遮断を行い

 バッテリー本体を常温化させて下さい。

・定期点検:一定期の点検にもとづいてバッテリーの寿命がきた時には交換を行って下さい。

 それを過ぎて使用をした場合はトラブルの原因となりますのでお止め下さい。

 

◆充電について◆           

・充電器:充電にはオプティマ純正チャージャーの『イエロー/ブルーTOP用』と『レッド/オレンジTOP用』の

専用品をお勧めいたします(別売)。充電器の使用に関しては各それぞれの取扱説明書を参考に行って下さい。

もし、これ以外を使用する場合はオプティマ用か密閉MFタイプ用に設計されている機器を選ばれた上で

充電方法を当社までご確認下さい。(オプティマの場合は一部、方法が異なる場合が有りますので、

ご相談の際には充電器のモデル名を告げて下さい。)

・充電方法:バッテリーを充電する際は必ず外部との接続を遮断し換気のよい場所にて行って下さい。 

 システムにセットした状態での充電はお止め下さい。

更にバッテリーを直列や並列状態で充電を行う際は、方法を間違えると製品の破損、

人身事故につながる可能性がありますので当社までご相談ください。

 充電条件に関しては車載の場合、システム使用の場合、オプティマの純正充電器以外を使われる場合等

 それぞれ異なりますので下記のデーターを守って下さい。

 充電中及び充電直後は火気や電気火花等に特にご注意下さい。

 

◆保管と廃棄◆

 

・保管:乾燥した涼しい所に保管をして下さい。オプティマバッテリーは自己放電率が非常に少なく満充電のバッテリーを

12ヶ月間放置しておいても再充電をすることなくエンジン始動には使用する事が出来ます。

24ヶ月間保管しておいても再充電により100%復帰しご使用いただけます。

・廃棄:処理方法は法令で決められております。有資格業者にて適正な処理を行って下さい。

(オプティマバッテリーは新リサイクル法の対象にはなりません。)

 不明な場合は購入先にご相談のうえ処理をして下さい。

 

◆充電用基本データー◆

(バッテリー1台当たりの常温23℃でのデーターです。)

      

使 用 条 件    

 レッドトップ/オレンジトップ

 イエロートップ/ブルートップ

電   圧

電   流

電   圧

電   流

◆車載時(オルタネター

◆条件安定時

13.9V

〜14.8V

制限なし

13.9V

〜14.8V

制限なし

◆充電器によるチャージ

◆充電時間は放電量の

115%になるように

設定して下さ。

初期は13.8V

中〜後期は

14.4

〜14.7V

10A以下

充電流が

0.6A以下

95%完了

初期は13.8V

中〜後期は14.5

〜14.8

10A以下

充電流が0.6A以下

で90%程度完了

プログラムが複雑な為100%充電は

専用充電器しか出来ません。

急速充電

 

 

 

 

◆充電時間は放電量の105%に

なるように設定して下さい。

◆急速充電は寿命に少なからず影響し

同時に100%充電は出来ません。

最大

14.8V以下

50A以下

最大15.6V以下

50A以下

◆フロート充電(維持充電)

13.0V

〜0.2A

13.1V

〜0.5A

◆密閉反応効率(充電後期の電流値)

0.07C(約3A以下)

0.07C(約3A以下)

■保証期間は1年間(倉庫出荷より1年6ヶ月間)

 @主な保証除外事項

    2台上の直列連結は保証の対象外です。

(事前の御相談により、特定の保証対象とする事が可能です)

     完全放電以下となる11.0V以下への過放電は保証対象外です

 

端 子 開 放 電 圧 か ら 推 測 す る 充 電 状 況 (電圧{V}×充電状態{%})

充電状態

100%

90%

80%

70%

60%

50%

40%

イエロー

12.9

12.8

12.7

12.6

12.5

12.3

12.2

レッド

12.8

12.6

12.4

12.3

12.1

12.0

11.8

充電状態

30%

20%

10%

0%

 

 

 

イエロー

12.1

11.9

11.6

11.4

レッド

11.7

11.5

11.3

11.1